未経験インフラエンジニアのおすすめ企業の選び方|企業タイプ別比較・優良企業チェックリスト・ブラック企業の見分け方を20代向けに徹底解説

未経験からエンジニアを目指す

未経験インフラエンジニアの企業選びは「3年後に差がつく環境」を基準にする

未経験からインフラエンジニアになりたいけど、どんな企業を選べばいいの?――結論から言うと、未経験インフラエンジニアの企業選びで最も重要なのは「入社後に成長できる環境があるか」です。研修制度の充実度、キャリアアップの実績、扱う技術領域の3つを軸に選べば、3年後に市場価値の高いエンジニアになれます。

この記事では、未経験からインフラエンジニアを目指す20代に向けて、企業タイプ別の特徴と向き不向き、優良企業を見極めるチェックリスト、面接で確認すべき質問、避けるべきブラック企業の特徴、企業選びの失敗パターンと対策まで徹底解説します。

未経験インフラエンジニアが選べる4つの企業タイプ

未経験からインフラエンジニアとして入社できる企業は、大きく4つのタイプに分かれます。それぞれ働き方やキャリアパスが異なるため、自分に合ったタイプを理解しておくことが重要です。

企業タイプ働き方未経験の採用数研修制度キャリアアップのしやすさこんな人におすすめ
SES企業(客先常駐型)クライアント企業に常駐してインフラ運用・構築を担当多い(最も入りやすい)企業による差が大きい(1週間〜3か月)企業による差が大きい。良いSESなら多様な現場を経験できるまず実務経験を積みたい人・さまざまな環境で技術を学びたい人
SIer(システムインテグレーター)顧客のシステム構築プロジェクトにチームで参加やや少ない(第二新卒枠あり)充実している傾向(1〜3か月の体系的な研修)高い。設計・上流工程まで社内でステップアップできる体系的に学びたい人・上流工程を目指したい人
自社サービス企業(事業会社)自社のWebサービスやアプリのインフラを担当少ない(経験者優先の傾向)OJT中心(座学研修は少なめ)高い。自社サービスの成長に直結するためやりがいが大きい特定のサービスに愛着を持てる人・主体的に動ける人
MSP(マネージドサービスプロバイダー)複数企業のインフラ運用を自社から一括管理一定数あり充実している傾向(自社内での研修が中心)中程度。運用のプロになれるが設計経験を積みにくい場合がある運用・監視を極めたい人・自社勤務にこだわりたい人

未経験者のファーストキャリアとしては「研修が充実したSES企業」または「SIer」が現実的な選択肢です。SES企業は入社ハードルが最も低い反面、企業の質に差が大きいため、後述のチェックリストで慎重に見極めましょう。

優良企業を見極める7つのチェックリスト

未経験者を採用するインフラ企業の中には、成長できる優良企業もあれば、キャリアの行き止まりになる企業もあります。求人票と面接で以下の7項目を必ず確認しましょう。

チェック項目優良企業の目安注意が必要な企業確認方法
研修期間と内容1〜3か月の体系的研修。座学+実機+OJTの3段階構成「研修あり」とだけ記載。期間や内容が不明確求人票で確認。不明な場合は面接で具体的な研修カリキュラムを質問
キャリアパスの提示「運用→構築→設計」のステップアップ事例が具体的に示されているキャリアパスの説明がない。「頑張り次第」としか言わない面接で「未経験入社の方が構築業務に移るまでの平均期間」を質問
資格支援制度受験費用の補助、合格報奨金、勉強時間の確保など具体的な支援あり「資格取得を推奨」とあるが具体的な支援制度がない求人票または面接で補助金額・対象資格・報奨金の有無を確認
離職率・定着率3年以内の離職率が30%以下。または定着率を公開している離職率を開示しない。常に大量採用している口コミサイト、面接時に直接質問、エージェント経由で情報収集
案件の技術領域クラウド(AWS/Azure)、ネットワーク、サーバーなど複数領域の案件あり運用監視案件のみ。技術的に単調な案件が中心面接で「未経験者が配属される案件の技術領域」を質問
評価制度と昇給技術レベルや資格取得に連動した明確な評価基準がある評価基準が不透明。年功序列で技術力が反映されない面接で「評価制度と昇給の仕組み」を質問
SES比率(SES企業の場合)自社開発やSIer案件の割合も一定数ある。SES100%ではない全案件がSES。自社内での業務がゼロ面接で「SES案件と受託・自社案件の比率」を質問

7項目すべてをクリアする企業は少ないですが、少なくとも「研修制度」「キャリアパス」「離職率」の3つは妥協しないようにしましょう。この3つが揃っていない企業は、未経験者が成長できる環境とは言えません。

面接で確認すべき5つの質問

求人票だけでは見えない企業の実態を知るために、面接で以下の質問を必ずしましょう。質問する姿勢自体が「しっかり企業を選んでいる」という好印象にもつながります。

質問1:「未経験で入社した方が、構築業務に移るまでの平均期間はどのくらいですか?」

この質問でキャリアアップの実績がわかります。「半年〜1年で移る方が多いです」と具体的に答えられる企業は信頼できます。「本人次第です」「特に決まっていません」と曖昧な回答の場合、運用監視から上がれない可能性があります。

質問2:「研修ではどのような技術を、どのくらいの期間で学びますか?」

研修の中身が具体的に説明できる企業は、教育にコストをかけている証拠です。「Linux基礎を2週間、ネットワーク基礎を2週間、実機演習を2週間」のように答えてくれる企業を選びましょう。

質問3:「配属先のプロジェクトではどのような技術を使っていますか?」

AWS、Azure、Linux、Cisco、Windowsなど具体的な技術スタックが出てくるかどうかで、企業が扱う案件の質がわかります。「一般的な運用監視です」としか答えられない場合、単調な監視業務だけの可能性があります。

質問4:「資格取得の支援制度はありますか?具体的にはどのような内容ですか?」

受験費用の全額補助、合格報奨金の金額、勉強時間の確保(業務時間内の学習可否)など、具体的な制度を確認します。資格支援が充実している企業は、社員のスキルアップを経営戦略として重視しています。

質問5:「直近1年間の未経験入社の方の離職率はどのくらいですか?」

離職率を正直に答えてくれる企業は透明性が高く信頼できます。「把握していません」「お答えできません」という回答の場合は、離職率が高い可能性を疑いましょう。エージェント経由で別途確認するのも有効です。

避けるべきブラック企業の5つの特徴

未経験インフラエンジニアの求人には、注意すべき企業も混在しています。以下の特徴に当てはまる企業は慎重に判断しましょう。

特徴1:「未経験大歓迎」「年齢不問」を過度に強調

間口を極端に広げている企業は、大量採用・大量離職のサイクルを回している可能性があります。採用基準が緩い分、入社後のサポートも手薄であるケースが多いです。

特徴2:研修内容が「ビジネスマナー研修」中心

IT企業を名乗りながら、研修がビジネスマナーや社会人基礎力の座学中心で、技術的な研修がほとんどない企業があります。インフラエンジニアとして成長するには、Linux、ネットワーク、クラウドなどの技術研修が不可欠です。

特徴3:面接が1回だけで即日内定

きちんとした企業は未経験者であっても2回以上の面接を行い、技術への関心度や学習意欲を見極めます。面接1回で即日内定は「とにかく人数を揃えたい」企業の典型です。

特徴4:口コミサイトに「放置」「スキルが身につかない」の声が多い

実際の社員・元社員の口コミは企業の実態を知る貴重な情報源です。「現場に放置された」「研修がなかった」「同じ業務の繰り返しでスキルが上がらない」という口コミが複数ある企業は避けましょう。

特徴5:給与が相場より高すぎる

未経験インフラエンジニアの初年度年収は250〜350万円が相場です。これを大幅に超える「月収30万円〜」「年収400万円以上」を未経験者に提示する企業は、長時間労働や厳しいノルマが前提の可能性があります。好条件の裏にある理由を必ず確認しましょう。

企業タイプ別のキャリアパスと年収推移

入社する企業タイプによって、3〜5年後のキャリアと年収は大きく変わります。

企業タイプ1年目(業務内容・年収)2〜3年目(業務内容・年収)5年目以降(業務内容・年収)特徴
SES企業(優良)運用監視(280〜320万円)構築業務(350〜400万円)設計・クラウド案件(400〜500万円)多様な現場で技術の幅が広がる。3〜5年後に自社サービス企業やSIerへ転職も可能
SIer研修+OJT(300〜350万円)構築プロジェクト(400〜480万円)設計・PM補佐(480〜600万円)体系的な研修とナレッジ蓄積で技術の深さが身につく。社内で着実にステップアップ
自社サービス企業OJTでインフラ全般(300〜380万円)設計・自動化(400〜550万円)SRE・インフラリード(550〜800万円)自社サービスの成長に直結しやりがい大。年収の伸びしろが最も大きい
MSP複数企業の運用管理(280〜330万円)運用設計・改善提案(350〜450万円)運用コンサルタント(450〜600万円)運用のプロフェッショナルになれる。自社勤務で安定した働き方が可能

どの企業タイプでも、最初の1〜2年で基礎を固め、3年目以降にステップアップするのが共通のキャリアパスです。入社時の年収だけでなく、3年後・5年後の年収推移まで見据えて企業を選びましょう。

企業選びの失敗パターンと対策

未経験者がやりがちな企業選びの失敗パターンを知っておけば、同じ轍を踏まずに済みます。

失敗1:「内定が出た会社」にすぐ飛びつく

未経験者は内定をもらえた嬉しさで即決してしまいがちですが、最低でも3社以上の面接を受けて比較しましょう。複数の企業を見ることで、研修制度やキャリアパスの「相場感」がわかり、より良い判断ができます。

失敗2:年収だけで企業を選ぶ

初年度の年収が高くても、スキルが身につかなければ2〜3年後に転職市場での価値が上がりません。最初の1〜2年は「年収」より「成長できる環境」を優先しましょう。成長環境で実力をつければ、3年後の年収は初年度に高い企業を超えます。

失敗3:「自社勤務」にこだわりすぎる

SES(客先常駐)を避けたい気持ちはわかりますが、未経験者が入れる自社勤務の企業は限られます。良質なSES企業で多様な現場を経験することは、キャリアの幅を広げる有効な手段です。「SESかどうか」より「成長できるかどうか」で判断しましょう。

失敗4:口コミサイトを確認せずに入社する

面接での印象が良くても、実態は異なることがあります。OpenWork、転職会議、Vorkersなどの口コミサイトで、実際の社員の声を必ず確認しましょう。特に「研修」「キャリアアップ」「残業」に関する口コミは参考になります。

転職エージェントの活用法

未経験者が自力で優良企業を見極めるのは難しいため、転職エージェントの力を借りるのが効率的です。

未経験特化型エージェントをメインに使う

フリーター・ニート・既卒・第二新卒の未経験転職に特化したエージェントは、未経験歓迎のインフラ企業の求人を多く持っています。企業の研修制度や離職率など、求人票には載らない内部情報を教えてもらえるのが最大のメリットです。

IT特化型エージェントを併用する

IT業界に詳しいエージェントを1社追加で利用すれば、技術的な観点から企業の良し悪しをアドバイスしてもらえます。「この企業はクラウド案件が増えているから将来性がある」「この企業は運用監視案件が中心だからスキルアップしにくい」など、業界知識に基づいた情報が得られます。

エージェントに聞くべき3つの質問

エージェントとの面談では「この企業の未経験入社者の定着率」「研修後の配属先の技術領域」「過去に紹介した方のキャリアアップ事例」の3つを必ず聞きましょう。具体的な数字や事例を持っているエージェントは、その企業との関係が深く信頼できる情報を提供してくれます。

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よくある質問

Q. 大手企業と中小企業、未経験ならどちらがおすすめですか?

研修制度が充実しているのは大手企業やSIerですが、未経験者の採用枠は限られます。中小のSES企業でも研修が充実してキャリアアップの実績がある企業は優良です。「大手か中小か」より「研修・キャリアパス・離職率」の3指標で判断しましょう。

Q. SES企業は避けた方がいいですか?

SES企業すべてが悪いわけではありません。研修制度が充実し、キャリアアップの実績がある優良SES企業も多くあります。さまざまな現場を経験できるSESの利点は、未経験者にとってむしろプラスです。企業の質を見極めることが重要です。

Q. 求人票のどこを見れば優良企業かわかりますか?

研修期間と内容が具体的に書かれているか、キャリアパスの事例が示されているか、離職率や定着率が公開されているかの3点をチェックしましょう。曖昧な表現が多い求人票は要注意です。

Q. 入社してからブラック企業だとわかった場合はどうすればいいですか?

研修がなく放置される、スキルが身につかない業務ばかりなどの場合は、早めに転職を検討しましょう。インフラエンジニアは人材不足のため、たとえ短期間でも基礎資格があれば次の転職先は見つかります。「1社目に固執して時間を無駄にする」ことの方がリスクです。

Q. リモートワークできるインフラ企業はありますか?

クラウド環境の運用・構築を行う企業ではリモートワークが可能なケースが増えています。ただし、未経験入社の段階ではオンサイト(出社)での研修やOJTが中心になることが多いです。リモートワークは実力がついてから選べるようになる条件と考えましょう。

Q. 企業選びで最も重視すべきポイントは1つだけ挙げるなら何ですか?

「キャリアアップの実績」です。未経験入社した社員が実際に運用監視→構築→設計とステップアップできているかどうかが、その企業の教育環境と成長支援の実態を最もよく表しています。この実績があれば、研修制度や評価制度も自然と整っています。

Q. 未経験で入れるインフラ企業はどうやって探せばいいですか?

転職エージェント(未経験特化型+IT特化型の2社併用)に登録するのが最も効率的です。求人サイトで「インフラエンジニア 未経験歓迎」で検索する方法もありますが、企業の内部情報まではわかりません。ビーシャインの無料相談では、あなたの経歴に合った優良インフラ企業の選び方をアドバイスし、転職活動全体をサポートします。

まとめ

未経験インフラエンジニアの企業選びは、「研修制度」「キャリアアップの実績」「離職率」の3指標を軸に判断するのが鉄則です。「おすすめ企業○○選」に頼るのではなく、自分の目で企業の質を見極める力を身につけることが、3年後のキャリアを左右します。

面接では遠慮せずに研修内容やキャリアパスについて具体的に質問し、口コミサイトやエージェントの情報も活用して総合的に判断しましょう。ビーシャインの無料相談では、あなたの経歴と希望に合った優良インフラ企業の見つけ方から、面接対策まで一貫してサポートします。

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ビーシャイン編集部
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