「高卒の初任給って、実際いくらもらえるの?」「手取りだとどれくらい?」——これから高卒で就職する人にとって、初任給は気になるポイントです。この記事では、高卒の初任給の相場を公的統計(令和6年賃金構造基本統計調査)で示し、額面と手取りの違い、大卒との差、初任給を上げる方法までをわかりやすく解説します。
高卒就職全般については「高卒就職」ピラー記事もあわせてご覧ください。この記事は「高卒の初任給」に絞って解説します。
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高卒の初任給の相場【最新データ】
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、高校卒の新規学卒者の初任給(所定内給与額)は、男女計で約19万7,500円です。学歴別に比べると、次のようになっています。
| 学歴 | 初任給(月額) |
|---|---|
| 高校卒 | 約19万7,500円 |
| 専門学校卒 | 約22万2,800円 |
| 高専・短大卒 | 約22万3,900円 |
| 大学卒 | 約24万8,300円 |
| 大学院修了 | 約28万7,400円 |
男女別では、高校卒の初任給は男性が約20万0,500円、女性が約19万1,700円です。なお、高校卒の初任給は前年から約5.7%増と、学歴の中でも大きく伸びており、近年は人手不足を背景に高卒の初任給が上昇傾向にあります。
初任給の「額面」と「手取り」の違い
注意したいのは、初任給として示される金額は「額面(総支給額)」で、実際に受け取る「手取り」はそれより少なくなることです。額面からは、次のようなものが差し引かれます。
- 社会保険料:健康保険・厚生年金・雇用保険など。
- 税金:所得税など(住民税は入社2年目から)。
一般的に、手取りは額面の約80〜85%が目安です。高卒初任給が額面約19万8,000円の場合、手取りはおおむね16万円前後になります。求人の給与額を見るときは、「額面」であることを踏まえて生活設計を考えましょう。
高卒と大卒の初任給の差はどう考える?
データ上、高卒(約19万7,500円)と大卒(約24万8,300円)の初任給には、月額で約5万円の差があります。ただし、この差だけで「大卒のほうが得」と考えるのは早計です。
高卒は大卒より4年早く働き始めるため、その分の収入と実務経験を先に得られます。また、初任給の差はあっても、就職後の資格取得や成果、転職によって収入は大きく変わります。学歴による初任給差は「スタート地点の違い」にすぎず、その後の努力で十分に埋められます。
高卒で初任給・年収を上げる方法
高卒でも、次の方法で初任給や将来の年収を上げられます。
- 初任給や待遇の高い業界・企業を選ぶ:同じ高卒でも企業で差が出る。
- 資格を取得する:電気工事士など資格手当や昇給につながる。
- 需要の高い分野を選ぶ:IT・建設・インフラなど成長分野は昇給しやすい。
求人を選ぶときは、初任給の額面だけでなく、昇給の仕組みや資格手当、賞与実績も確認しましょう。職種選びは「20代の転職おすすめ職種7選|未経験から始める職種・業界・進め方ガイド」も参考になります。
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まとめ:高卒初任給は約19.8万円、その後は努力次第
令和6年賃金構造基本統計調査によると、高卒の初任給は男女計で約19万7,500円。近年は人手不足を背景に上昇傾向にあります。ただし、これは額面であり、手取りは約16万円前後(額面の8割程度)が目安です。
大卒との初任給差(月額約5万円)はありますが、高卒は4年早く働き始められる利点があり、資格取得や企業選び、需要の高い分野への就職で年収は大きく伸ばせます。初任給の額面だけでなく、昇給や資格手当も含めて就職先を選びましょう。
あわせて読みたい:高卒から正社員就職を成功させる方法|おすすめ職種と求人の探し方/中卒でも就職できる?20代におすすめの仕事と成功のコツ/大卒の平均年収は?年代別の推移と高卒との違い/最終学歴とは?定義と履歴書での書き方をわかりやすく解説
よくある質問(FAQ)
高卒の初任給の平均はいくらですか?
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、高校卒の新規学卒者の初任給(所定内給与額)は男女計で約19万7,500円です。男女別では男性が約20万0,500円、女性が約19万1,700円。高校卒の初任給は前年から約5.7%増と、学歴の中でも大きく伸びており、近年は人手不足を背景に上昇傾向にあります。ただし業界や企業によって差があります。
高卒の初任給の手取りはいくらですか?
初任給として示される金額は「額面(総支給額)」で、実際の手取りはそこから社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)や税金(所得税など)が差し引かれます。手取りは一般的に額面の約80〜85%が目安なので、高卒初任給が額面約19万8,000円の場合、手取りはおおむね16万円前後になります。なお住民税は入社2年目から引かれるため、2年目は手取りがやや減る点にも注意しましょう。
高卒と大卒で初任給はどれくらい違いますか?
令和6年のデータでは、高卒が約19万7,500円、大卒が約24万8,300円で、月額で約5万円の差があります。ただし高卒は大卒より4年早く働き始めるため、その分の収入と実務経験を先に得られます。初任給の差は「スタート地点の違い」にすぎず、就職後の資格取得や成果、転職によって収入は大きく変わります。学歴差はその後の努力で十分に埋められます。
高卒でも初任給の高い仕事に就けますか?
はい、就けます。同じ高卒でも、初任給や待遇の高い業界・企業を選ぶ、資格を取得する(電気工事士など資格手当につながる)、IT・建設・インフラなど需要の高い分野を選ぶ、といった工夫で初任給や将来の年収を高められます。求人を選ぶときは、初任給の額面だけでなく昇給の仕組みや資格手当、賞与実績も確認することが大切です。迷ったらキャリア支援サービスに相談してみましょう。

監修高橋 文明(株式会社クオンツ 代表取締役)プロフィール »
システム開発会社を15年以上経営し、20代未経験・第二新卒を累計140名採用・育成。首都圏の地域若者サポートステーションと連携し、若者の就業支援・IT教育にも従事。採用側と求職側の双方を見てきた立場から本記事を監修しています。
