「この会社を辞めたい」——社風が合わない、将来性が見えない、評価に納得できない。そんな会社そのものへの不満から、退職を考えていませんか。会社を辞める決断は、人生の大きな分岐点です。だからこそ、勢いだけで動くのではなく、「本当に辞めてよいか」を見極め、辞めると決めたら後悔しない進め方で動くことが大切です。
この記事では、会社を辞めてよいケースの判断基準、退職の切り出し方、辞めさせてもらえないときの対処、そして円満に辞めるための進め方までを解説します。なお「仕事を辞めたい」気持ちの整理全般は、関連記事「仕事を辞めたい20代へ|後悔しない判断基準と次の一歩を解説」もあわせてご覧ください。
\辞める前に、進め方を整理しませんか/
「会社を辞めたい」と思う主な理由
「仕事内容」より「会社そのもの」に不満があるケースでは、次のような理由が多く見られます。
| 理由 | よくある状態 |
|---|---|
| 社風・価値観が合わない | 会社の方針や文化になじめない |
| 将来性への不安 | 会社・業界の先行きや、自分の成長が見込めない |
| 評価・待遇への不満 | 頑張りが評価・給与に反映されない |
| 労働環境の問題 | 長時間労働・人間関係・ハラスメントなど |
「仕事内容は嫌いじゃないが、この会社では続けたくない」という場合は、転職で解決できる可能性が高いといえます。まずは不満が「会社固有のもの」か「仕事内容そのもの」かを切り分けてみましょう。
会社を辞めてよいケース・辞めないほうがよいケース
辞める決断の前に、次の判断基準で見極めましょう。
- 辞めてよいケース:ハラスメントや心身の不調がある/改善を試みても状況が変わらない/会社の将来性に明確な不安がある。
- 一度立ち止まりたいケース:不満が一時的な感情/異動や相談で解決できる可能性が残っている/次の当てが全くない。
心身の健康を損なう環境なら、迷わず離れる判断を優先してください。一方、改善の余地があるなら、辞める前に社内で手を尽くす選択もあります。
辞めると決めたら|後悔しない進め方
辞める決断が固まったら、次の順で進めるとスムーズです。
- ①辞める前の準備:転職の当てや生活資金を確認。在職中に転職活動を始めると安心です。
- ②退職の意思を伝える:直属の上司に、就業規則で定められた時期(一般に1〜2か月前)に伝えます。
- ③退職届の提出・引き継ぎ:円満退社のため、引き継ぎを丁寧に。書き方は関連記事「退職届の書き方・出し方|退職願との違いと例文・封筒」を参照。
在職中と退職後、どちらで転職活動を進めるか迷う場合は、収入面の不安を避けやすい「在職中」がおすすめです。
「言い出せない」「辞めさせてくれない」ときは
退職を切り出しにくい、引き止められて辞められない、というケースの対処法です。
- 言い出せないとき:まず直属の上司にアポを取り、簡潔に意思を伝える。理由は前向きに整理しておくと角が立ちません。
- 強く引き止められるとき:意思が固いことを明確に。就業規則に沿って退職届を提出すれば、法律上は退職できます。
- どうしても辞めさせてもらえないとき:総合労働相談コーナーなど公的窓口に相談する方法もあります。
退職は労働者の権利です。一人で抱え込まず、必要なら公的な窓口も頼りましょう。
辞めた後の選択肢を広げる
会社を辞めるなら、次にどう働きたいかも考えておきましょう。20代なら、未経験からでも新しい会社・職種に挑戦できる選択肢が豊富です。どんな職種があるかは「20代の転職おすすめ職種7選|未経験から始める職種・業界・進め方ガイド」、転職の進め方は「【2026年版】転職エージェントおすすめ8選|20代・第二新卒向けに徹底比較」で確認できます。
一人で抱えず、まず話してみませんか
「会社を辞めたい」、その決断と進め方を一人で抱え込まなくて大丈夫です。ビーシャインは、20代・未経験からの就職・転職に特化したキャリア支援サービスです。辞めるべきかの整理から、次の仕事探し、退職の進め方、書類・面接対策まで、専任のアドバイザーが無料で伴走します。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ:判断してから、正しい手順で辞める
会社を辞めたいと思ったら、まず不満が「会社固有のもの」か「仕事内容」かを切り分け、辞めてよいケースかを判断しましょう。ハラスメントや心身の不調があるなら離れることを優先、改善の余地があるなら社内で手を尽くす選択もあります。
辞めると決めたら、準備→意思を伝える→退職届・引き継ぎの順で、就業規則に沿って進めれば円満に辞められます。退職は労働者の権利なので、引き止めに悩む必要はありません。次の選択肢も広く見ながら、後悔のない決断をしてください。
あわせて読みたい:働きたくないのは甘え?20代が知るべき原因と現実的な対処法/仕事したくないと感じる原因は?今できる対処と働き方の選択肢/仕事が割に合わないと感じたら?原因と抜け出す方法/仕事が続かないのはなぜ?原因のタイプ別と続く仕事の選び方
よくある質問(FAQ)
会社を辞めたいときの言い出し方は?
まず直属の上司にアポを取り、「お話ししたいことがあります」と面談の場を設けてもらいましょう。その場で、退職の意思を簡潔に、はっきり伝えます。理由は「新しい分野に挑戦したい」など前向きに整理しておくと角が立ちません。伝える時期は、就業規則で定められた期限(一般に退職の1〜2か月前)を守るのが円満退社のポイントです。メールやチャットではなく、対面で伝えるのが基本です。
会社が辞めさせてくれないときはどうすればいいですか?
退職は労働者の権利であり、強い引き止めがあっても辞めることはできます。意思が固いことを明確に伝え、就業規則に沿って退職届を提出しましょう。それでも受理されない、脅しのような引き止めがあるといった場合は、総合労働相談コーナーなどの公的な窓口に相談する方法があります。一人で抱え込まず、正当な手続きと相談先を活用してください。
会社を辞めてよいか、どう判断すればいいですか?
ハラスメントや心身の不調がある、改善を試みても状況が変わらない、会社の将来性に明確な不安がある——こうした場合は辞めてよいケースです。一方、不満が一時的な感情、異動や相談で解決できる可能性が残っている、次の当てが全くない、という場合は一度立ち止まる価値があります。特に心身の健康を損なう環境なら、迷わず離れる判断を優先してください。
辞めてから転職活動を始めても大丈夫ですか?
可能ですが、収入が途切れる不安から焦って決めてしまうリスクがあります。可能であれば、在職中に転職活動を始めるのがおすすめです。次の当てを確保してから辞めれば、経済的にも精神的にも安定して進められます。ただし、心身の不調が深刻な場合は、まず辞めて休養を優先すべきこともあります。状況に応じて、無理のない進め方を選びましょう。

監修高橋 文明(株式会社クオンツ 代表取締役)プロフィール »
システム開発会社を15年以上経営し、20代未経験・第二新卒を累計140名採用・育成。首都圏の地域若者サポートステーションと連携し、若者の就業支援・IT教育にも従事。採用側と求職側の双方を見てきた立場から本記事を監修しています。
