リスキリング補助金は個人でも申請できる?20代が自分で使える制度と申請手順を解説|個人申請の流れ・必要書類・おすすめ対象講座・注意点を徹底ガイド

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リスキリング補助金は個人でも申請できる──20代が使える3つの制度

リスキリング補助金は個人でも使えるの?会社を通さないと申請できない?――結論から言うと、個人が自分で直接申請できるリスキリング補助金は3つあり、20代のフリーター・離職中・第二新卒でも利用可能です。

この記事では、個人が直接申請できるリスキリング補助金について、企業経由の制度との違い・個人申請の具体的な手順・必要書類・おすすめの対象講座分野まで、20代向けに徹底解説します。

リスキリング補助金は個人でも申請できるのか

「リスキリング補助金」と検索すると企業向けの制度が多くヒットするため、「個人では使えないのでは」と思いがちです。しかし実際には、個人が自分で申請できる制度が複数用意されています。

国が個人向けのリスキリング支援を拡充している背景には、急速なDX化や産業構造の変化があります。特に2023年以降、岸田政権が「リスキリング支援に5年間で1兆円」の方針を打ち出して以降、個人が直接利用できる制度の対象範囲や補助額が大幅に拡大されました。

個人で申請できる代表的な制度は、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」、厚生労働省の「教育訓練給付金(3コース)」、そして「求職者支援訓練」の3つです。いずれも企業を通さず、個人がハローワークや認定事業者に直接申し込む仕組みです。

個人申請と企業経由の制度の違い

リスキリング関連の補助金には「個人が直接申請するもの」と「企業が申請するもの」の2種類があります。混同しやすいため、両者の違いを整理しておきましょう。

比較項目個人申請の制度企業経由の制度
申請者個人(本人)企業の人事・総務担当者
代表的な制度教育訓練給付金・キャリアアップ支援事業・求職者支援訓練人材開発支援助成金・DXリスキリング助成金
会社の許可不要(個人の判断で申請可能)必要(会社が申請主体)
対象者在職者・離職者・求職者企業に雇用されている従業員
補助金の受取先個人の口座に振り込み企業の口座に振り込み
講座選びの自由度高い(自分で選択可能)企業が指定した講座に限定
フリーター・離職中の利用可能不可(企業に所属していることが前提)

20代で転職やキャリアチェンジを考えている方にとって、個人申請の制度は「会社に知られずに」「自分の意思で」スキルアップできる大きなメリットがあります。上司や人事部門に転職活動を知られたくない段階でも安心して申請できます。

個人が直接申請できるリスキリング補助金3選の詳細比較

個人申請できる3つの制度について、補助額・対象者・申請先・対象講座を詳しく比較します。

制度名補助率・金額対象者申請先対象講座の特徴申請の難易度
キャリアアップ支援事業最大70%(上限56万円)転職を検討する在職者・離職者(雇用形態不問)認定補助事業者の公式サイトIT・Web・DX系を中心に幅広い講座低い(オンラインで完結)
教育訓練給付金(専門実践)最大80%(年間上限64万円)雇用保険1年以上加入(初回)・離職後1年以内ハローワーク厚労大臣指定の専門的講座(約1.5万講座)中程度(事前にキャリアコンサルティング必要)
求職者支援訓練受講無料+月10万円給付雇用保険を受給できない求職者ハローワーク基礎コース・実践コース(IT・介護・事務等)低い(ハローワークで手続き)

補助額だけで比較すると教育訓練給付金(専門実践)が最大80%と最も手厚いですが、雇用保険の加入が必要です。雇用保険に加入していない方はキャリアアップ支援事業が最善の選択肢で、現在無職の方は求職者支援訓練で無料で学びながら生活支援を受けられます。

個人でリスキリング補助金を申請する具体的な手順

ここからは、個人が実際にリスキリング補助金を申請するまでの手順を制度別に解説します。

キャリアアップ支援事業の申請手順

キャリアアップ支援事業は最も手軽に申請できる制度です。まず公式サイトで認定された補助事業者(スクール)を検索します。気になる事業者のサイトから講座に申し込むと、事業者がキャリア相談・講座受講・転職支援までワンストップでサポートしてくれます。講座修了後に補助金が支給され、さらに転職が成功すると追加の補助金が受け取れる仕組みです。

教育訓練給付金の申請手順

教育訓練給付金の申請はハローワークを通じて行います。まずハローワークで「教育訓練給付金の支給要件照会」を行い、自分が受給資格を持っているか確認します。専門実践教育訓練給付金の場合は、受講開始の1か月前までにキャリアコンサルティングを受け、「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」をハローワークに提出します。受講修了後に支給申請書を提出すると、指定口座に給付金が振り込まれます。

求職者支援訓練の申請手順

求職者支援訓練は、ハローワークに求職申し込みをしたうえで、職業相談の中で訓練コースを紹介してもらいます。訓練実施機関に直接申し込み、選考(面接・筆記試験など)を経て受講が決定します。職業訓練受講給付金(月10万円)の受給を希望する場合は、ハローワークで別途申請手続きが必要です。

個人申請に必要な書類と準備するもの

制度ごとに必要な書類が異なるため、事前に揃えておくとスムーズに申請できます。

共通で必要なもの

どの制度でも本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)は必須です。また、補助金の振込先となる銀行口座情報も準備しておきましょう。在職中の場合は雇用保険被保険者証、離職中の場合は離職票があると手続きがスムーズです。

教育訓練給付金の追加書類

教育訓練給付金では、受講開始前に「受給資格確認票」をハローワークに提出する必要があります。専門実践教育訓練の場合はキャリアコンサルティングの結果を記載した「ジョブ・カード」も必要です。講座修了後の支給申請時には「教育訓練修了証明書」と「領収書」が追加で求められます。

求職者支援訓練の追加書類

求職者支援訓練で職業訓練受講給付金を受給するには、収入要件を証明する書類(源泉徴収票や直近3か月の給与明細など)と世帯の資産状況を確認する書類(預貯金通帳のコピーなど)が必要です。金融資産が300万円以下であることが受給要件の一つとなっています。

個人向けリスキリング補助金のおすすめ対象講座分野

個人申請できるリスキリング補助金で受講できる講座は多岐にわたります。20代のキャリアチェンジにおすすめの分野を、転職市場の需要と合わせて紹介します。

おすすめ分野主な講座内容利用できる制度転職市場の需要未経験からの目安期間
プログラミング・Web開発HTML/CSS・JavaScript・Python・Webアプリ開発3制度すべて対応非常に高い3〜6か月
インフラ・クラウドAWS・Azure・ネットワーク・サーバー構築キャリアアップ支援事業・教育訓練給付金高い3〜6か月
データ分析・AIPython・SQL・機械学習・統計分析キャリアアップ支援事業・教育訓練給付金非常に高い4〜8か月
Webデザイン・UI/UXFigma・Photoshop・Webデザイン基礎3制度すべて対応中〜高い2〜4か月
簿記・会計・経理日商簿記2級・会計ソフト操作・経理実務教育訓練給付金・求職者支援訓練安定的に高い2〜4か月
宅建・FP・社労士国家資格取得のための対策講座教育訓練給付金業界による3〜12か月

20代でIT未経験からキャリアチェンジを目指すなら、プログラミング・Web開発やインフラ・クラウドが求人数も多くおすすめです。これらの分野はキャリアアップ支援事業・教育訓練給付金・求職者支援訓練のすべてで対象講座が用意されているため、自分の状況に合った制度で受講できます。

個人申請で失敗しないための注意点

個人でリスキリング補助金を申請する際に知っておきたい注意点を紹介します。

受講前に申請手続きを済ませる

教育訓練給付金は「受講開始前」に手続きが必要です。受講を始めてから申請しても給付対象にならないため、必ず講座の申し込み前にハローワークで受給資格を確認しましょう。キャリアアップ支援事業も、認定事業者を通じて正規の手順で申し込むことが補助の条件です。

制度の併用ルールを確認する

同じ講座に対して複数の制度から補助金を受けることはできません。たとえば、教育訓練給付金とキャリアアップ支援事業を同じ講座で併用することは不可です。どちらの制度を使うかは、補助率・対象講座・申請のしやすさを比較して事前に決めておきましょう。

修了要件を満たさないと補助金が出ない

いずれの制度も、講座を最後まで修了することが補助金支給の条件です。途中で受講を中断した場合は補助金が支給されません。特に教育訓練給付金は出席率や課題提出が厳しく管理されるため、受講期間中のスケジュール管理が重要です。

確定申告との関係を理解する

教育訓練給付金は非課税のため確定申告は不要です。キャリアアップ支援事業の補助金も受講者個人が受け取る場合は基本的に非課税とされています。ただし、副業や個人事業として受講費用を経費計上している場合は、補助金を収入として計上する必要がある場合があるため、不安な方は税理士や税務署に相談してください。

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よくある質問

Q. リスキリング補助金は会社に知られずに個人で申請できますか?

はい、個人申請の制度は会社を通す必要がないため、会社に知られることなく申請できます。教育訓練給付金はハローワーク、キャリアアップ支援事業は認定事業者に直接申し込む仕組みのため、勤務先に通知が届くことはありません。

Q. 個人事業主やフリーランスでもリスキリング補助金を使えますか?

キャリアアップ支援事業は個人事業主やフリーランスでも利用可能です。転職やキャリアチェンジを検討していることが条件ですが、現在の働き方に制限はありません。教育訓練給付金は雇用保険の加入が必要なため、雇用保険に加入していない個人事業主は対象外となります。

Q. 個人申請でもらえる補助金の最大額はいくらですか?

制度によって異なります。キャリアアップ支援事業は最大56万円、教育訓練給付金(専門実践)は最大で年間64万円(最長4年間で合計256万円)、求職者支援訓練は受講料無料に加えて月10万円の生活支援給付金が受けられます。

Q. 個人で申請する場合、手続きは難しいですか?

キャリアアップ支援事業はオンラインで認定事業者に申し込むだけなので最も簡単です。教育訓練給付金はハローワークでの手続きが必要ですが、窓口で丁寧に案内してもらえます。専門実践教育訓練給付金のみ事前にキャリアコンサルティングが必要ですが、無料で受けられます。

Q. 補助金はいつ受け取れますか?

キャリアアップ支援事業は講座受講中に最大40%、転職成功後に追加で最大20%、1年間継続就業で最大10%と段階的に支給されます。教育訓練給付金は講座修了後に一括で支給されます。求職者支援訓練の給付金は毎月の出席確認後に月ごとに支給されます。

Q. 過去に教育訓練給付金を使ったことがありますが、再度利用できますか?

はい、再度利用可能です。ただし、前回の受給から3年以上経過していることが条件となります。20代で再利用する場合、前回の利用が初回(1年要件)であれば、3年経過後に2回目の利用が可能です。

Q. 個人申請できる制度で受講できるオンライン講座はありますか?

はい、3つの制度すべてでオンライン受講に対応した講座があります。特にキャリアアップ支援事業はオンライン完結型の講座が豊富で、働きながらでも受講しやすい環境が整っています。教育訓練給付金の対象講座にもeラーニング形式のものが増えています。

まとめ

リスキリング補助金は個人でも申請でき、20代のフリーター・離職中・第二新卒でも活用できる制度が3つあります。

キャリアアップ支援事業は雇用形態を問わず最大56万円、教育訓練給付金は雇用保険加入者なら最大80%補助、求職者支援訓練は無料受講と月10万円給付が受けられます。いずれも会社を通さず個人で申請できるため、転職を考え始めた段階で気軽にスタートできます。まずはハローワークでの受給資格確認や、ビーシャインの無料相談で自分に合った制度と講座を見つけることが第一歩です。

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ビーシャイン編集部
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