「高卒の手取りって、実際いくら残るの?」「額面と手取りはどれくらい違う?」——給料の話でわかりにくいのが「額面」と「手取り」の違いです。この記事では、高卒の手取りの目安を公的統計(令和6年賃金構造基本統計調査)から示し、手取りの計算方法、年代別の平均賃金、そして手取りを増やす方法までをわかりやすく解説します。
高卒の初任給を詳しく知りたい人は関連記事「高卒の初任給はいくら?」もあわせてご覧ください。この記事は「手取り」に絞って解説します。
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額面と手取りの違い
まず押さえておきたいのが、「額面」と「手取り」の違いです。求人票などに書かれている給料は「額面(総支給額)」で、実際に銀行口座に振り込まれる「手取り」はそれより少なくなります。
額面からは、社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)や税金(所得税・住民税)が差し引かれます。一般的に、手取りは額面の約80〜85%が目安です。たとえば額面20万円なら、手取りは16〜17万円ほどになります。
高卒の年代別の平均賃金と手取りの目安
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、高校卒の初任給は男女計で約19万7,500円、全年齢の平均賃金(所定内給与)は約28万8,900円です。これをもとに手取りの目安を計算すると、次のようになります。
| 区分 | 額面(月額) | 手取りの目安 |
|---|---|---|
| 初任給(高卒新卒) | 約19万7,500円 | 約16万円前後 |
| 全年齢の平均(高卒) | 約28万8,900円 | 約23万円前後 |
高卒の賃金は、初任給から年齢・経験とともに上昇していくのが一般的です。20代のうちに経験を積み、スキルや資格を身につけることで、手取りも着実に増やせます。なお手取りは扶養家族の有無などによっても変わるため、あくまで目安として捉えてください。
手取りから引かれるものの内訳
額面から引かれる主なものを知っておくと、給与明細が理解しやすくなります。
- 健康保険料:病気やけがに備える保険。
- 厚生年金保険料:将来の年金の原資。
- 雇用保険料:失業時などの給付に備える。
- 所得税・住民税:住民税は入社2年目から引かれ始める。
入社1年目は住民税が引かれないため、2年目に手取りがやや減ったと感じることがあります。これは仕組み上のもので、給料が下がったわけではありません。
高卒で手取りを増やす方法
高卒でも、次の方法で手取り(と額面)を増やせます。
- 資格を取得する:資格手当がつく仕事は手取りが増える。
- 昇給・昇進を目指す:成果を出し、役職に就くことで上がる。
- 待遇のいい業界・企業へ転職する:同じ高卒でも企業で差が出る。
特に、需要が高く昇給しやすいIT・建設・インフラなどの分野は、高卒からでも手取りを伸ばしやすい傾向があります。求人を選ぶときは、額面だけでなく資格手当や昇給の仕組みも確認しましょう。職種選びは「20代の転職おすすめ職種7選|未経験から始める職種・業界・進め方ガイド」も参考になります。
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まとめ:手取りは額面の約8割、増やす方法はある
手取りは額面から社会保険料や税金が引かれた金額で、額面の約80〜85%が目安です。令和6年のデータで、高卒初任給の額面約19万7,500円なら手取りは約16万円前後、全年齢平均の額面約28万8,900円なら手取りは約23万円前後が目安になります。
手取りは年齢・経験とともに上昇し、資格取得・昇進・待遇のいい企業への転職で増やせます。特に需要の高い分野は高卒からでも伸ばしやすい傾向。額面だけでなく資格手当や昇給の仕組みも見て、就職先を選びましょう。
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よくある質問(FAQ)
高卒の手取りはいくらくらいですか?
手取りは額面の約80〜85%が目安です。令和6年賃金構造基本統計調査によると高卒初任給の額面は男女計で約19万7,500円なので、手取りは約16万円前後になります。全年齢の平均賃金(額面約28万8,900円)なら手取りは約23万円前後が目安です。ただし手取りは扶養家族の有無などで変わるため、あくまで目安として捉えてください。
額面と手取りは何が違うのですか?
額面は求人票などに書かれる「総支給額」、手取りは実際に振り込まれる金額です。額面からは、社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)と税金(所得税・住民税)が差し引かれます。その結果、手取りは額面の約80〜85%になります。求人の給与を見るときは、それが額面であることを踏まえて生活設計を考えることが大切です。
入社2年目に手取りが減るのはなぜですか?
住民税は前年の所得に対してかかるため、入社1年目は引かれず、2年目から引かれ始めます。そのため、額面が同じでも2年目は住民税の分だけ手取りが減ったように感じることがあります。これは仕組み上のもので、給料自体が下がったわけではありません。2年目以降はこの点も踏まえて家計を考えておくと安心です。
高卒で手取りを増やすにはどうすればいいですか?
資格を取得して資格手当を得る、成果を出して昇給・昇進する、待遇のいい業界・企業へ転職する、といった方法が有効です。特に需要が高く昇給しやすいIT・建設・インフラなどの分野は、高卒からでも手取りを伸ばしやすい傾向があります。求人を選ぶときは、額面だけでなく資格手当や昇給の仕組み、賞与実績も確認しましょう。迷ったらキャリア支援サービスに相談するのがおすすめです。

監修高橋 文明(株式会社クオンツ 代表取締役)プロフィール »
システム開発会社を15年以上経営し、20代未経験・第二新卒を累計140名採用・育成。首都圏の地域若者サポートステーションと連携し、若者の就業支援・IT教育にも従事。採用側と求職側の双方を見てきた立場から本記事を監修しています。
